ラッキーリップス
            
1982年8月21日発売
黄昏ドライブ・マップ 
  作詩/作曲: 松宮恭子 編曲: 萩田光雄

No,No,No 
  作詩: 岩沢律  作曲: 梅垣達志 編曲: 萩田光雄

                              
「黄昏ドライブ・マップ」
ゴールデン☆ベストのライナー・ノーツに掲載された松田りかさんの解説によれば、「結構我々の意思に反してまたグループ名を変えられてしまって‥云々」とあり、「Lucky Lips」への改名が意に沿わないものであったことは間違いありません。
これはあくまで噂ですが、ジャケット写真で二人がカメラからソッポを向いているのは、意に沿わない改名に対する無言の抗議なのだとか。
しかし、それはそれとして作品自体は素晴らしい。オシャレ感覚の、いかにも’80年代風シティー・ポップス。
史上最年少のシンガー・ソングライターとしてデビューした天才姉妹は、ヴォーカリストとしても一流だったと改めて認識させてくれる一曲。
間奏部分とラスト部分のアルト・サックスの艶やかな音色が、"オシャレ感"を気分良く倍増させてくれて、夏の夕暮れによく冷えた酎ハイを味わいながら聴くととてもイイ感じ。

「No,No,No.」
これもシティー・ポップス路線の秀作ですが、「素肌のブロンズ薄れていくのに」とか、「背伸びしてくちづけた海は幻」だとか、A面曲にはない"セクシーさ"があり、ちょっとドキドキとします。
作曲は、りかさん、マミさんを、幼い頃からよく知っている梅垣達志さん。流石に二人の声の質をそれぞれ上手く生かした作りになっていて、チューインガムは見事に"恋の似合う女"へと進化しました。
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