1980年11月21日発売
ブロークン・ハート 
作詩: 伊藤アキラ 作曲: 松田りか・松田マミ 編曲: 船山基紀

ミスティ・ブルー
作詩: 伊藤アキラ 作曲: 松田りか・松田マミ 編曲: 船山基紀
                              
 「ブロークン・ハート」
バル・バルーンの、「バハマ」に続く第2弾。8ビートの、かなりハード・ロックを意識した作品。
前作もそうだったが、歌い方も初期の頃とはガラリと変わり、声にはドスさえ効かせています。初期の頃の"癒し系"的なイメージをかなぐり捨てて、新しい音楽表現に果敢にチャレンジしようとしていたことが判ります。
そのことは、前作が自分達の経験したことを自分達で歌詞にするという、それまでの路線を踏襲していたのに対し、本作では作詞を他の人に任せていることでも明らかです。
しかし、伊藤アキラの詞は貧弱すぎる。ただの"失恋恨み節"では、彼女たちの類いまれな歌唱力が泣いています。
今からでも遅くはない、歌詞を英語に、コードをメジャーに変えて、本格ハード・ロックとしてリメイクしてみたらどうでしょう。

「ミスティ・ブルー」
はっきり言って、A面の「ブロークン・ハート」より、完成度はコチラが上。"大人になったチューインガム"を主張するなら、りかさんの高音の美しさが生かされた本作こそ相応しい。
A面のドスの効いた歌い方も、そういう歌い方も出来るということを証明したという点では評価していいのかもしれないが、やはり彼女たちの個性とは合わないように思います。
伊藤アキラの詞も、恋に破れた女性の傷心を、奇をてらうことなく、いっそ美しく表現していて秀逸です。
←大きな写真が見れます(^^)

inserted by FC2 system